写真は日本の手工製作家ギターの先駆者中出坂蔵の息子の中出敏彦さんの最高上位作品マスター120をさらにバージョンアップさせたギターでおそらくではありますが中出敏彦の最高傑作品だと思います。ヘッドに美しいバインディングがほどこしてあります
お父さんの中出坂蔵に指示してからスペインへわたり世界4大ギター(
ラミレス,ハウザー,フレタ,アグアド)のアグアド・エルナンデスに学びました。1932年生まれなので現在かなり高齢です。
製作家としていっさい妥協をゆるさない中出敏彦ギターはスペイン式製作法でアグアドのトーンの独特の深みまたアントニオ・デ・トーレスの系譜でも
ありまばゆうばかりの低音、上品でかつスペインらしい情熱的な高音とをあわせもった全てにおいてバランスのとれたギターです。かつてギター界ではギターのブラインドテストというのがあり製作家の名前をあかさずに弾き比べるコンテストがありました。
中出敏彦は2回も最優秀賞を受賞したプロをもうならせる日本の銘工です。スペイン式製作ですがあくまで個人的な考えですが今いるスペインの若い製作家の200万円くらいのギターより中出敏彦ギターの方が良いかもしれません(高級機種の場合)もちろん定価35万円くらいのも
日本人の年配の頑固な職人さんならではの仕事でどれをとっても逆に安すぎると思ってしまいます。他にも中出敏彦クラスの日本人製作家は多くいますがご高齢なのでもうすぐ特別注文のみの製作にという噂も?ありますのでもし新品が欲しい方は是非早めにためし弾きをしたら良いと思います。♪♯